麦本三歩の好きなもの(著:住野よる)【読書感想】

 

 

 

※本の内容のネタバレを含みます※

 

 

 

『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上
いちばんキュートな主人公、登場!

「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」

図書館勤務の20代女子、麦本三歩の
なにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。

 

上記の文がこの小説の紹介文なのですが、まさにこの紹介文の通りの小説でした。

よく知らないんですが、どこかの雑誌で連載されていた短編を、書き下ろしもして1冊にまとめた本なのかな。

各章がだいたい20〜30ページぐらいの短編で構成されているのですが、それぞれ話が繋がってはいるけど独立して読むことの出来るお話だったのと、話の内容も軽めのものだったで、ちょっとした隙間時間に読みやすかったです。

 

この小説で描かれているのは、主人公「麦本三歩」のなにげない日常。

この日常が本当になにげない日常で、事件が起こるとしても、「同級生の友達に久しぶりに会った」とか「温泉旅行に行った」とか「職場の先輩と2人で出掛けた」とか、そういうレベルの話。

だけど、三歩は一見するとただの抜けた変わった女の子なんですが(だから読み始めしばらくは結構「えっ、何この話」って思うんですが)

何かを好きと感じたり、なにげない日常の中で幸せを感じる能力が高くて、

なにげない日常でも、すごく特別なことが起こっている日々のように錯覚させられるんですよね。

まあこの「抜けてる」のレベルが尋常じゃないんで、間違っても一緒に働きたくないタイプではあるんですがw

物語の主人公として考えると、こういう子はすごく好きだし、こういう話も大好き!

作中の一節なのですが、「麦本三歩に生まれて良かったと、生きている間に出来る限り多く思いたい。そして死ぬ間際に、幸せだったと思いたい」……って、素敵じゃないですか?

好きなものを好きと思い、幸せを感じて大切にしていきながら、毎日を過ごしていきたいな、って改めて感じさせられるようなお話でした。

 

基本は第三者視点で、淡々と三歩の日常が語られている文体なのも、良かったです。

 

 

 

 

 

余談。

怖い先輩との会話で「ブルボンの本社の場所」って出てきて、「新潟!!」って瞬時に思ったw-inds.ファンの私でした。ブルボンガムのCM、最高だったなあ。

そして三歩が「世界で一番美味しいお菓子」とか言うから食べたくなって、すっごく久しぶりにバームロールを買いました。

ブルボンのお菓子って、安いのにめちゃめちゃ美味しいよね。私も好き!