コウノドリ 30巻(著:鈴ノ木ユウ)【漫画感想】

 

 

 

※漫画の内容のネタバレを含みます※

 

 

今回の巻は、読んでいてちょう刺さりました……。

 

 

30巻は、「新しいNICU」の後編のみ収録。

 

内容としては、

以前ペルソナのNICUで新生児科医として働いていたけどバーンアウトしてしまった新井先生が、ペルソナに戻ってきて、その影響でペルソナのNICUが変わっていく様子が、1人の障害を持って産まれてきた赤ちゃんと家族への医療提供を通して描かれている

というものでした。

 

 

テーマは、「NICUを卒業したら終わりでなく、そのあとも家族には障害児への医療を含めた関わりが、日常として存在する」ということが主なものだったのですが、

 

これ、私も働いている時に100万回ぐらい考えたことー……!!

 

というのも、私は以前病棟看護師として働いていたのですが、病院が急性期の病院だったので、「肺炎で入院したけど、今後経口摂取が難しいから、胃瘻を増設することになった」とか「ALS呼吸苦で入院して呼吸器をつけた」とか、そういう患者さんを数えきれないくらい見てきました。胃瘻を増設したり、呼吸器をつけたり、医療者は日常的にそれらの管理をしているから普通にできる訳だけど、その後は? 退院した後は、在宅でみるか、施設に入れるかの2択しかないんですが、どちらにせよ帰った後に頑張るのは患者さん・そして家族なわけで。そういう人たちに、どう関わったら退院後も安心して無理なく過ごせてもらえるか。考えて、計画して、指導したりお話をしたり聞いたりするのって、(私が勤めていた病院では)医者よりもほぼ看護師の責任、って感じだったんですよね。。

今回の巻は、読んでいて働いていた時のことをとても思い出したし、「果たして私はちゃんと関われていたのだろうか」と考えさせられました。

精一杯やっていたつもりだったけど、新井先生ほどに患者さんや家族に親身になって素敵な言葉を掛けることは出来ていなかった気がするし、工藤先生のように実体験に基いてアドバイスをすることは出来ていなかったし、、、「あの時ああしていれば」みたいな場面がいくつも浮かんできて、辛かった。刺さる……。

 

中でも、「家に帰った後きちんとできるか心配」な患者さんに、「きっちりしなくてもいいんですよ」と言う新井先生が素敵すぎた。

そうなんですよね。真面目なご家族ほど、病院でやっている医療をそのまま家庭に持ち帰ろうと頑張ってしまうけど、家庭で病院と同レベルの医療ケアは出来るはずもないし、しなくても良いんですよ。それを分かりやすく言葉にして話しておくことって大切だと思うし、やってたつもりだったけど、どれだけ伝わっていたかなあ。

 

 

新井先生は、バーンアウトした後に地域の医療に関わったことで、前よりも素敵な医者になりましたねー。

こんな先生と一緒に働きたいし、新井先生なら自分の家族を見てもらうのも安心だなあと思う医者だ、と思いました。

 

 

最後、今後下屋先生も産科に戻るのかなあ、という匂わせもあり。

今後の物語の展開も楽しみです!

 

 

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